言語活動が実際の授業の中で効果的に取り入れられているかどうかを判断する観点として、「どれだけの学習者が参加しているか」という参加率を問題にする。どれだけ高度で優れた活動を授業の中にセッティングしていたとしても、二、三人の子どもしか参加していないようであればそれは失敗なのである。
大切なのは、「子どもが授業に入ってくる」ことが実はとても難しいことであり、子どもを授業に入れていくための工夫を施していく必要性を教師が意識しなければならないのである。課題を板書して音読させたらそれで済む問題ではない。課題を学習者にいかに自分の課題として理解させ、ヤル気を出させるか、今日の学習の目的やゴール、その方法やプロセスをどのように目で見てわかるようにするかなど、工夫のネタはたくさんある。