HOMENo.20

言語力を完成点から考える

no2

解説

 言語力の核となるのは、もちろん言語運用能力としての「方法的知識」を状況に合わせて、自覚的に運用できることにある。状況に合わせてとは、様々な目的や相手に応じて自己調整しながら効果的な運用方法を選択し、しっかりと遂行していくことを指す。学習の中で、付けたい力を意識しながら、言語活動を遂行させるのはこうした「自覚的な言語運用能力」を育成するためである。
 しかし一方で、こうした言語運用を支える様々な「意識」や「観」を育成するための学習を組織する必要がある。発言を支える安心感や仲間意識、緊張感や達成感などを経験しながら、コミュニケーションに対するポジティブで多様な理解と価値観を形成させようとするならば、まずは上の図に示しているような集団づくりが求められる。

 

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