HOMENo.19

学習成果の言語化と振り返りの充実

no2

解説

 授業が長引いてしまって最後まで行かない、という声をよく聞く。これは、学習者が主体的に動く学習場面の割合が増えて、時間が掛かるからであるから、それはそれでいいことであるように思うかもしれない。
 一方で、学習内容が増加して、一つ一つの授業が盛り沢山になっていることも大きな原因である。こう考えると最後まで行かない授業では、まとめや意味付けを行うことができないため、一体何を何のために学習したのかということが、学習者に理解されないまま、つまり不十分な理解のまま、授業が連続していることを意味している。
 学習者がしっかりと学習を振り返り、自分たちの学習の中から学習の方法や価値を見出す時間は少なくとも10分はかかる。しかし、残された35分で学習活動を構成すると、学習者がじっくりと考える時間を取ることができない。
 メリハリを付けて、教師の解釈や意味付けで終わる時間もあって良いと思う。
 

 

このページのトップへ