教材について
中学校3年生の教材として考えると、非常に適した学習可能性を持った教材だと思う。内容についても、学習者の常識に訴えかけ、それを崩すような内容になっているだけに、導入さえ工夫すれば、読んでいけるだろう。問題なのは、こういった少し読めば面白い教材にどのように向き合わせるか、ということになろうか。
題名読みなどが導入としては面白いかもしれない、「生き物として生きる」という題名からは、現在の我々は生き物として生きていないじゃないかというメッセージを読み取ることができる。では学習者は生き物ではなくて何として生きているのだろうか、などと話題を持ちかけながら教材に入れてやることも大切だろう。