教材について
「だいじょうぶ だいじょうぶ」ということばを通して、おじいさんとの関係を想起しつつ、その関係が変化したことを認識するまでのストーリーが描かれている。時系列で展開するストーリーではなく、自らの経験を捉え返す、ぼくの内面にわき起こる物語である。その意味では随筆に近い構成になっている。 一つの印象的なことばを出発点にして、これまでの自分の人生の中の重要な人間関係を思い描く。 この話は、学習者には一読して理解できるものだろうから、モデルにして表現学習へと誘いたい。こういったことばを出発点にして自分のこれまでの人生を振り返り、大切な人との関係が思い描かれる学習者はとても幸せな子どもだと思う。