調べ学習を経ると学習者自身も実感することではあるが、大豆ほど様々な食品に利用されている原料は実は少ない。その理由が本文にも述べられているのだが、その点をしっかりと押さえさせ、調べ学習をまとめて文章を書かせる際の冒頭部分と締めくくりの部分がきちんと表現できるように意識を向けさせておきたい。 つまりこういったバリエーションが生み出される理由を原料の特徴から意味づけて説明する部分が入るかどうかが、最終的に学習者の教材理解の深さを捉える観点となるからである。ゆえに、そういった理由が導き出せない原料を選ぶ学習者も出てくるのであらかじめそこを観点として調べていく原料を選択させておかなければならない。
調べ学習をした後どのようにまとめさせるかという点については、やはり文章を書かせることにする方がよい。なぜなら、上で指摘したように、たくさんの食品が加工されています、で終わらせるわけには行かないからである。バリエーションが生み出される根拠を原料の特徴から説明するためにはやはり文章で書かせた方がよいと思う。
教材を文章のモデルに使うと、冒頭部分の入りはそれほどこういった形ではいることの必然性を感じないのだが、やはりまとめ方はモデルとして使えるように思う。
図鑑などを調べさせるのだから視覚資料をふんだんに使わせた発表会にしても良さそうなものだが、そうする場合は個人ではなく班学習にして必ず誰かに文章を書かせ、それを班全員で吟味させることを求めるだろう。 書く力に開きのある学級ではプリントを作成して文章を感性点にまで導く工夫も施す。