「音読劇をしよう」で単元を貫くならば
小学校1年生の子どもに何時間もの間、読み取りとは別の学習課題を意識させることは難しい。音読劇をするためにお話を読むというレトリックも教師にはよくわかるが一年生のこどもには理解が難しい。それでも、意識を持たせて、残していくことで、毎時間読み取ったことが、最後の音読劇に生かされていく工夫はできる。
学習履歴を掲示しながら進むことで、これまでの学習にいつでも立ち戻れる環境を整えてやる。音読劇の台本として、本文のコピーやプリントなどを小冊子の形にして持たせてやる。
ただ、作品全体を通したストーリーの理解や人物の理解などが反映された音読劇と言うよりは、それぞれの時間に読み取った内容を生かして場面ごとに音読の工夫を考えてきた結果が生きる音読劇になる。