教材について
いつ、学習者が「死」という現実と向き合うのかということは、その子その子の家庭生活のありようであるが、ゲームやテレビなどで人の死が氾濫している現在、そういった重たい事実に向き合うことも低年齢化してきている。ゲームの中で人は死を迎えることと出会うのが最初であったりすることも多々あるのだろうと思うと教科書教材でももっと早い時期に人の死に向き合わせておかなければなどと考えてしまう。
何だろうか、その重さみたいなものがこの教材を通して実感できればいいなあと思いつつ、この教材で教室を開いていく。しかしこの教材で扱われている内容すらも学習者個々人がいつか経験する身内の死に対してはその重さは全く違うのだろうけれどもそのときに感じる思いに対して少しでもクッションのように働く間接的な経験としてこの教材が彼らの心に残っていればいいなあと思ったりする。