教材について
読書教材として扱われているこの教材をそのまま読書教材として扱う場合も多いと思われるが、ここでは、この教材を読解学習に用いる場合を想定して、解説を進めることとする。
仮に読書教材として用いる場合には、本編の小説教材との重ね読みや比べ読みに用いる場合と、この教材を出発点にしていくつかのテーマで広がりを持たせた読書指導へと展開することが考えられるが、中学校一年生の小説教材として、ある程度のファンタジー性をもった教材だけにそのラインで広げていくことが考えられる。また賢治作品であることから、宮沢賢治の他の作品へと広げていくことも考えられるが、小学校でも扱っている作家だけにいささか学習者にとって魅力に欠けるかも知れない。