教材について
障害者や高齢者と共存する社会とは一体どのようなものであり、そこで生きていく中学生にとって、どのように向き合っていけばよいのかということを考えさせる機会が必要であると考えている。思っている以上に急速に社会の高齢化が進み、さまざまな既存の制度が新しく作り替えられようとしている現在、障害者や高齢者と共存する社会を新しく作っていくのは我々教師ではなくもっと若い人たちだと思う。
内容面はそういった社会認識を持つ機会として捉えたとして、この教材は論説文としてもおもしろい学習ポイントをいくつも持っている。端的に言えば、「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」と「ユニバーサルな心」との関係性を読み解いていくこともおもしろい課題だろう。