久恒啓一 日本経済新聞社
はじめに
第一部 図で考えるための図解表現
第一講 箇条書きを捨てて図解コミュニケーションの世界へ
第二講 マルと矢印だけで、全て図解できる
第三講 図解の基本は「大胆に、そして細心に」
第四講 タイトル、コメントは図解に不可欠
第五講 表現の工夫、見せ方の工夫
第二部 図で考えると思考が深まる
第六講 図解することの最終的な目的
第七講 人間とコンピュータの能力について図解する
第八講 「IQテストと人間の能力」について図解する
第九講 興味と学習の関係について図解する
第十講 効果的な説明の方法を図解する
第十一講 組織内のコミュニケーションを図解する
第十二講 ウェブデザインの要素について図解する
第十三講 エンパワーメントの構造を図解する
第三部 図解は個性が出る表現法 以下略
論理的な文章表現の読解ストラテジーの中に、文章の構造を把握するということが挙げられます。文章構造を簡単に把握するためには、文字だけで表現されている世界を視覚的に図式化する方法が適しています。
よく考えてみれば、日々の説明文の授業において、板書やプリントなどで図式化する事を学習者に促しますが、教師自身、図式化すること自体に関する理解が浅い場合が多いと感じます。 大学の授業なんかでもパワーポイントを使っていると、もう少し図のバリエーションがあるともっと説明がうまくいくのにと感じることは多いのです。
多様な図式化の方法があるということは、何となく感じているのですが、改めて学ぶということがなかなかできない先生方に、わかりやすく専門的に学べる自学の書として本書をお薦めします。