横浜市小学校国語教育研究会 2006 明治図書
はじめに
実践例
<話すこと・聞くこと> 1年 わたしはだあれ 4年 伝え合おう、わたしたちの心 4年 4年○組 体験学習ミーティングをしよう 5年 話し合おう〜このままでいいの?使い捨ての多い現代社会
<書くこと> 3年 分かりやすく書いて説明しよう 4年 調べたことを知らせよう 4年 「白いぼうし」から広げるファンタジーの世界
<読むこと> 2年 みんなで読んだら楽しさアップ! 4年 ファンタジーの世界へ出かけよう 5年 筆者の考えをたどって新聞にしよう 5年 読書座談会を開いて本の世界を広げよう 6年 表現を大切に、人物の心情に迫ろう 6年 平和について考えを深めよう 6年 比べて読んで考えよう
<言語事項> 3年 音訓遊び歌を作ろう 6年 文語の響きを味わい、「子ども歌会・句会」を開こう
<言語事項アイデア集>
言語活動別言語能力系統表
言語操作能力を育成することを重要視する傾向が強まり、言語活動を通してことばの力を身につけさせる実践が各地で積み重ねられている。その一方で、教師個々人が、教材や単元の枠組みを超えて、言語活動を軸にした年間指導計画を作成し、長期的な指導の展望にたって、確かなことばの力を身につけさせる事が求められている。
こういった状況の中で、言語活動の広がりや積み重なりを把握したいと願いながらも、その複雑さと個人での仕事量の限界からなかなか先生一人で年間指導計画を立案することが難しいのも現実である。
そんな中で横浜市小学校国語教育研究会の提示する具体的な実践事例や言語活動別の系統表は非常に参考になるとともに良くできているなあと感じる。日々の実践を積み重ねているだけではなく、研究的な視点から教師集団が研究会としてよく機能しているからだと実感する。 系統表に関しては、現行の指導要領の枠組みに従っているので、新しい指導要領の方向性と蓮恋ずれているように感じる点もあるが、タイトル通り豊富な言語活動例が何より長期的な指導の際には、活動のバリエーションとして非常に参考になる。
一年間を通して話す・聞く力をつけるために同じ言語活動を繰り返す実践も他では見られるが、やはり言語活動の広がりと深まりを持たせる方が学習者もより豊かなことばの力を身につけることはいうまでもない。