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1907〜1984。詩人。山形県山形市宮町の生まれ。本名仁兵衛。
「峠は決定を強いる所だ、峠には決別のための明るい憂愁が流れている…」これは昭和22年に詩誌「至上律」に発表された詩人、真壁仁の代表作である。青年時代、ホイットマン、フランシス=ジャム、フィリップなどに親しみ、一九二八(昭和三)年、更科源蔵と「至上律」を創刊した。一九三二(昭和七)年、処女詩集『街の百姓』を出版。その後、農業を営みながら詩作だけでなく、文学、地域文化、農業問題、教育問題等、広範囲にわたる評論活動を故郷、山形の地から展開。「野の思想家」として活躍した。また、山形市教育委員、山形市農業委員などを歴任した。第二次大戦後の詩集には、『青猪の歌』『日本の湿った風土について』『蔵王詩集』などがある。また、評論には、『定本 人間茂吉』のほか、『黒川能』『詩の中にめざめる日本』『わが峠路』などの著書がある。 |
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